検索ボックス

<< 2012年05月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最近の記事
(05/18)摘粒
(05/11)高級寿司店
(05/04)着果
(04/27)開花
(04/20)ピオーネ 20日後
最近のコメント
いよいよです by 明石園芸 園主 (03/17)
いよいよです by 大きな野原 (03/16)
新品種・天山ぶどうです by 村上 猛憲 (01/16)
年始 by 山下彰 (01/02)
チヌ屋くまさか その後 by ふくい (12/29)
最近のトラックバック
カテゴリ
過去ログ
Powered by さくらのブログ

2011年09月10日

終わりつつある日本の農業

東日本大震災や福島原発に加えて台風12号による記録的豪雨災害もあり、未曾有の自然災害で日本列島はかつてないほど広範囲に壊滅的打撃を受けて、この上更に何かあると国として破綻してしまうのではないかと思えるほどです。自然災害があまりに大きくしかも多発して、そればかりに目を奪われがちですが、その影でそれ以前から進行している農業崩壊についてあえて言いたいです。
リーマンショック以降高価なものが売れなくなって3年目になります。農産物においても同様で、売れなければ売れるまで値を下げる安売り合戦に、高価な高級品は敬遠されるか値崩れするかです。
他方、生産コストは原油高騰のあおりを受けて、生産資材は値上げにつぐ値上げで、膨らむ一方です。この傾向は10年以上前から続いています。10年以上前から農産物の市場価格は下がり続けているのに、生産資材は上がり続けているのです。原油が値上がりすればすべての資材は値上がりします。例えばビニールハウスのパイプ一本の単価はこの10年でほぼ倍になり、ビニールの単価も50パーセント前後は値上がりしています。なぜ農産物が生産コストを販売価格に転嫁できないのか、市場に出荷しての委託販売のため、生産者自身が販売価格を決められないからです。他産業は生産コストを原価計算して利益を上乗せして販売価格を決めるのを当然としているのに、農林漁業の第一次産業だけはそれができない、なんとも理不尽だと思っています。
日本の農産物は諸外国に比べて高いとか、コストを下げてもっと低価格にするべきだという声にはほとんど怒りすら覚えます。農産物の生産資材は需要が限られている分余計に高くなるのが常です。それでもそれを使わざるを得ない、日本に住んで、日本で農業をしているからです。地価とか住宅価格、物価、人件費等々、比較するならそれら総体で諸外国と比べるべきです。日本の中で、第一次産業だけは途上国並みにというに近い論議は、この不況下ハラワタが煮えてくるのを覚えます。
私は日本の農業、農産物は品質的にも技術的にも世界でも抜きん出ていると信じています。バブルが崩壊した時点で世界市場に打って出るべきだったと今思いますが、国内消費だけでは農業も先細りしていくばかりです。
福島原発問題で海外への道が非常に厳しくなって、出口のない消耗戦を余儀なくされていますが、農業はもとより個人経営が主体で、赤字経営では体力的にもそう長くは維持できません。
今、品質の高い農産物を目指すほど、安くなければ売れないという不況下では、生産者は赤字幅を大きくします。努力しても報われないどころか、努力すればするほど損をする、とんでもない時代に入っています。これまで全国にその名を馳せたブランド品の産地も、多分崩壊し始めていると思います。
世界で勝負できる高い品質や技術を自ら放棄したら、日本の農業は世界で生きていける唯一の道を自ら閉ざします。
まさに日本の農業は終わりつつあるということです。
posted by 明石 at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年09月02日

頭の中はもう既に来年度作

販売5品種の最後のブドウ、瀬戸ジャイアンツの出荷が始まると、私の頭の中は、生産者としては来年度作のことを思い描き始めています。
ピオーネ、ハイベリーは今年しっかり幹が太くなり、来年からは本格的に成木域に入ります。
自分の思い描いた品質レベルに到達できるかどうか、両品種とも来年は真価を問われる年になりそうです。
ピオーネはより優良系のピオーネということもあって、先代に比べると着色がよく、再び巨大粒ピオーネに挑みます。加えて、ジャンボピオーネも来年4年生になり、その特性を多少なりとも示してくれるはずです。
今年出来損なったハイベリーは、今年の分も含めて来年に賭けます。粒の大きさ20g前後にできれば、私の主観では瀬戸ジャイアンツを上回るブドウになると思っています。酸味を薄めて糖度18度以上にすると、このブドウのおいしさは格別なものがあります、等等。

私は作るほうに得手が偏っているようで、販売はどうも不得手で性に合わず、販売に入ると不機嫌になるそうです。不特定多数の人が相手となると、自分の真意がどこまで伝わるのかどうか、千語万語費やすより一粒食べてもらうほうが比較にならないことなのはよくわかっていますが、販売のさなか渦巻く様々な事象に次回から多少でも触れてみたいと思います。
posted by 明石 at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年08月26日

天山 やっぱり裂果します

そう簡単にはいかないだろうとは思っていましたが、やっぱり天山は今年も裂果しました。
裂果しなかった房もありますが、秀品率の低さが問題です。
この品種は栄養成長に走る若木では、多分裂果はとめられないのでは、と思います。
10年後くらいには何とかなるだろうくらいで、気長に行こうと思いを立て直しています。
今年は最大粒で30g、糖度は平均で17,18度というところです。
6月下旬の猛暑で傷まなければもう少し大きな粒になったのではと思いますが、お天気に翻弄されるのも農業の特性です。
昨年よりは今年、今年よりは来年、粒の大きさ50g以上を目指して、一歩一歩木の生長とともに歩を進めていければと、じっくり腰をすえてこの品種に取り組んでゆくつもりです。        002.JPG
posted by 明石 at 13:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年08月19日

瀬戸ジャイアンツ 8月29日から出荷します

瀬戸ジャイアンツも仕上がってきました。写真は多分1200gクラスの瀬戸ジャイアンツです。糖度を測ってみると、肩部分で20度、房先で22度でした。一般の常識からすると妙に思うかもしれませんが、熟期に入って糖度が上がるのは肩部分(房の上側)からですが、完熟域に入ると、灌水とか雨とかで、水が循環して下がるのも肩部分からです。
猛暑を耐えるには、雨が降らないと、週一回の灌水は必要となります。管理のしっかりした生産者のブドウは肩より先の糖度が高いという逆転現象が生じます。更にいえば、肩の糖度が低いといっても、枝に近いほうが水に薄められただけで、熟れているのはやはり肩の方です。
糖時計で測る糖度もひとつの目安に過ぎないということです。
当園の瀬戸ジャイアンツも糖度だけなら8月上旬で園全体18度前後になっていましたが、皮が熟れてなくて渋みが強く、皮が熟れるのと果肉が締まってくるのを待っていたわけです。
今年もいきなりトップギアで、8月29日から瀬戸ジャイアンツを出荷します。         005.JPG 
posted by 明石 at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年08月12日

ハイベリー 販売中止します

今年二度つまずいたハイベリーは、出荷期になったここへきて、やはりだめだったかと、出荷を断念せざるを得ない状態です。
粒が大きくならずバラ房ぎみで、そうでなくても脱粒しやすい品種ということもあって、とても移送には耐えられそうにもありません。そのうえ腐りが入った房も多く、秀品を探すのに苦労する状態です。
生育過程で一度つまずいても品質確保は難しいのに、二度となると致命的です。開花期に多雨で灰カビ病に侵され結実不良、粒の肥大期に突然の猛暑で高温障害、その二度のつまずきを取り戻せなかったということです。
失敗から学ぶことは多いです。昨年の連日37,38度の猛暑にブドウの限界を感じていたのですが、気温が40度を超せばブドウの葉も果実もたぶんだめだろうことを、今年6月下旬の突然の猛暑で確信しました。
ハウス遮熱用溶液等既に室温を下げる工夫も始まっていますが、不作域から可作域へは、コストもより増大してゆきます。
気候変動というか、天気的にも農業は非常に厳しくなってきています。
posted by 明石 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年08月06日

天山 熟期に入っています

今年生育状況と天気とがかみ合わず、途中で失速してしまったのが、同じ園地内にあるハイベリーと天山です。
天山は灰カビ病はそれほどでもなかったのですが、6月下旬の突然の猛暑に傷み、生育ストップというか失速してしまいました。
3年生の今年、粒の大きさ30g越えを期していたのですが、全体としては届かなさそうです。
現在糖度は15度前後ですが、天山はここからです。裂果種は糖度的には16度辺りから裂果が本格化します。このまま余り裂果せずに完熟させれば、来年は出荷可能になりますが、品種の特性はそれほど簡単ではないことはよくわかっています。
先駆者山梨の坂本さんが12年目に成功したということもヒントのひとつです。木が栄養生長に走ろうとする若木では裂果がとめられないのかも、ということです。
ただ、2年生で無理に結実させた昨年と違って、今年は果肉の質感がよく、あるいは非常においしいブドウになるのではと、期待を抱かせています。
2週間後、8月下旬にはそれらの答えが出るはずです。 006.JPG
posted by 明石 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年07月29日

瀬戸ジャイアンツ 予約販売開始します

6月下旬の突然の猛暑、台風6号による強風等、さまざまな気象障害を潜り抜けて、瀬戸ジャイアンツも姿を整えつつあります。
今年は例年に比べて、突然の猛暑によるストレスのためか、シミがやや多いようです。
粒を大きくすることが大好きな私が、妙な話ですが、瀬戸ジャイアンツに関しては、20g前後程度以上に大きくなっては困ると思っていることも滑稽です。大きくしすぎて懲りたのは、本来種のあるべきところに空洞ができたり実のしまりが悪くなり、糖度の上がりが非常に遅々となることです。瀬戸ジャイアンツでは、こりこり音がするほどの食感を大切にしています。
当園の瀬戸ジャイアンツの房作りの特徴は、写真でもわかりますが、房の中に粒を閉じ込めない、粒同士がつぶしあうほどギュウギュウ詰めの房にしない、の2点を基本としています。非常に手間がかかり、粒張りが悪いとバラ房になるリスクもありますが、一粒としてきっちりしあがった粒が並んで作る房はきれいです。
販売5品種では最後になりますが、瀬戸ジャイアンツの予約販売を開始いたします。
出荷はまたブログでお知らせしますが、ほぼ1ヵ月後の予定です。                001.JPG
posted by 明石 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年07月24日

気候変動

7月20日からピオーネを出荷しますとブログに載せたら、その20日の日に台風6号が襲来、なんともすごいタイミングで、妙な言い方ですが、私と天気の愛性の悪さは半端ではないです。
幸い多少の傷みは出たものの、ブドウはどうにか無事でやれやれです。
今年の天気の推移は農作物には昨年より更に厳しいです。私のブドウも加温の施設栽培でなかったら出荷までたどり着けたかどうか、無事ではなかったと思います。事実、5箇所の園地でブドウを作っていますが、無加温のハイベリー、トンネル栽培の瀬戸ジャイアンツは、開花期に雨ばかりで、灰カビ病が多発して収量は半減する見込みです。これがお天気任せの露地栽培だと、今年は全国的に非常に厳しいだろうことが容易に窺えます。
落葉果樹の生育は日々の最低気温の推移が鍵を握っています。温暖化ばかりが強調されますが、冬と夏が日替わりで来るような日々の寒暖の差の激しさが厄介なのです。生育その時々に必要な最低温度を確保できないと、生育不全とか最悪は枯死とか不作域にどんどん入ります。
生産現場の実感からすると、気候変動はここ数年急加速してきているようです。いずれ作れなくなるかもしれないと3,4年前までは思っていましたが、最近は今年作りきれるだろうか天気への不安がまずあります。1年1年が天気的に、何があるかわからない、未知なる不安な1年であり、過去のデータがまったく通用しなくなってきています。
昨年、今年と、私のブドウ作りも、さながらお天気との格闘という様相が色濃くなってきています。加温設備を伴う施設栽培は、もはや私のブドウ作りには最低条件です。そうでないと、お天気と格闘することも敵わないからです。
地球規模での海流や海水温の変化、偏西風の位置変化等、異常気象というより気候変動というほうが正しい見方だと思います。お天気に恵まれ、自然の恩恵での大豊作という時代は過去形になりつつあると感じています。
これからは少々の悪天候でも作りきる、意志と知恵、創意工夫の時代に入っていきそうです。

posted by 明石 at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年07月17日

ゴルビー、伊豆錦 7月25日から出荷します

<ゴルビー>
明石園芸のゴルビーは青いはずなのに、今年はなぜか赤いです。(笑)
加温を1週間早く打ち切ったことが功を奏したようです。
4年生の若木4本の仕上がりが早く、糖度も20度に達し始めています。
成木では青いゴルビーもありますが、(笑) 全体としては例年より着色がよさそうです。
来年更に1週間早く加温を打ち切れば、着色は更によくなると思いますが、粒が小さくなるというリスクはあります。
それほど極端なことにはならないだろうという見込みのもと、来年はもう一歩踏み込んでみるつもりです。

<伊豆錦>
ゴルビーと同じ園地内にある伊豆錦も仕上がってきています。着色はすでに問題なく、糖度も17度域に入っています。伊豆錦は18度以上で、この品種の味の真骨頂を味わってもらおうと思っています。
今年は房を少し小さくしたつもりなのに、出来上がってみるとほとんど1k前後の房に見えます。5月に伊豆錦の葉の写真を載せましたが、あの葉でないとできないレベルの1房の伊豆錦だと思っています。

ゴルビー、伊豆錦とも、7月25日から出荷いたします。003.JPG ーゴルビーですー
007.JPG −伊豆錦ですー
posted by 明石 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2011年07月14日

ピオーネ 7月20日から出荷します

ピオーネが仕上がってきました。
4,5箇所で糖度を計ってみると、16〜17度でした。
17度以上が当園の出荷基準ですが、糖度的に17度に達していても、まだやや酸味が強いかなという感があります。明日灌水して、4,5日ほどすれば、酸抜けもいい状態になると思います。
ピンポン玉のような粒張りをどこかで思っていたこともあって、6月下旬の突然の猛暑に邪魔されて、、、、等、私は品質に関して際限なく欲深く、出来上がりに満足することはあまりありません。
世代交代した若木のピオーネで、食べてびっくりは維持できてるけれど、見てびっくりには今年も後一歩届かなかったかな、というのが作者本人の感想です。
私の作るブドウに興味のある方には 、ピオーネをぜひ一度は食べてみてほしい、願わくば最初に食べてほしい、とそう思い続けています。
ピオーネは7月20日から出荷いたします。 001.JPG
posted by 明石 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言