加温の設定温度をそれ以上低くすると加温の意味の無くなるギリギリまで下げましたが、枝葉の充実ぶりとか粒の肥大とか、今のところ問題なさそうです。
木一本当たりの房数が年々少なくなってきていますが、秀品にならないような房は二回目のジベ処理時に摘んで落としてしまうため、今年だと成木一本で70房前後と標準より3割程度少なくなっています。余力を残して来年は更に樹力が高まるという作り方でないと、今年よりは来年、来年よりは再来年と、より高くへと展開が繋がって行かないからです。
一本の木当たりの房数を減らして、例えば標準で100房のところを50房に減らして、それで特上の50房を作れるのならそうする、という傾向がここ数年来年を経る毎に強くなってきています。
今年から夫婦二人だけでのブドウ作りとなっていて、作れる房数がより限られてくる訳だから、この傾向は今後益々強くなりそうです。
先日百貨店のバイヤーさんが園地を見に来て、同席した仲介者に特上品を出してもらえますよねと打診されたのですが、特上品しか作っていませんよと思わず言ってしまい、言った後可笑しさがこみあげてきて噴き出してしまいました。
私は私にしかできないブドウを目指し続けますが、それを全国へ知らしめようとかいう思いからは既に遠ざかりつつあり、自分が確信できればそれでいいという自己完結路線に舞い戻って来ているようです。
レインカットの手入れをすると言いながら、行き先はハウスの中です。まあ可愛いぶどうの(@_@)を見ないと落ち着かないのでしょう。好きにするのが一番なので見守るだけです。
間もなく発送が始まるため、注文書の整理を横目に見つつ感謝して過ごしています。82歳になりましたよ。免許証を返して夫は少し落ち込んでいましたが、大丈夫そうです。