ブドウにも他の農作物にも厳しいお天気状況で、農作物が壊滅するであろう40度越えも、何時起きてもおかしくないところまで来ているのを覚えながら、ベストを尽くすのみと日々園地に出ています。
葉の状態を見ると、一番元気なのは瀬戸ジャイアンツです。人の顔より大きな葉が青々と精一杯広がって、この程度の猛暑は何ほどのこともないと言ってるようで、その活力は大したものだと思ってしまいます。
喘いでいるのは天山です。6月前半の猛暑傷みから回復し始めた矢先のこの更なる猛暑で、葉が縮かんできているようで、今年は駄目かもしれないという思いが掠めたりします。
他では、高温に弱いゴルビーの葉が多少傷んではいますが、高温対策を早め早めに取ってきたので例年よりは程度も軽く、こちらは既に糖度17度以上の出荷基準にほぼ達しています。今年からは着色させますと宣言通り、全体的にも7,8分までは着色が進んでいるようです。
ピオーネ、伊豆錦の黒系もゴルビー同様、近年の気象状況から考えて、粒の肥大より着色を優先する作り方に今年ははっきり切り替えて、着色は既に問題がないところまで来ています。
糖度的な出荷基準からすれば、ピオーネは18度前後で既に達していますが、伊豆錦はまだ10日程度は時間が必要なようです。
写真は完熟域に達しつつあるピオーネとゴルビーです。着色優先に作り方を切り替えて、今のお天気から考えても正解は正解なのですが、6月前半の猛暑で生育停止状態が10日ほどはあり、粒の肥大で最後の一張り、一押しがやや不足気味です。差し支えはない程度には仕上がっているのだけど、やはり私にはもう一押し物足らない。
ピオーネ、ゴルビーは7月15日から出荷します。
お待ちかねの皆様が喜ばれる事でしょう。どうぞ
健康管理をしながらなさって下さい。