今年の瀬戸ジャイアンツは冬場の冷え込みが厳しかったせいか、例年に比べて花穂が小さく、当園としてはやや小振りな房が多く、例年だと1キロ以上の房が6割程度はありますが、そんな大房は半減するのではと思っています。
瀬戸ジャイアンツは当園では最も遅手のブドウです。
瀬戸ジャイアンツの摘粒の適期までに、他の品種の袋掛けまでを終わらせられるかどうか、私のブドウ作りはそこからの逆算スケジュール傾向が強いと言えますが、ここのところ年々遅れが目立ってきています。
適期になすべき工程を消化できないと、品質の低下を招くことになりかねず、それは私としては耐え難いことであり、既に規模縮小という結論は出しています。
今年の結果次第では、来年伊豆錦、ゴルビーの園は作るのを止めようと思っているのですが、仕上がりつつある両ブドウを見ると、これを止められるのかと、何かとんでもないことのように思ってしまいます。
今年ピオーネの園地に伊豆錦、ゴルビーの苗木を植え付けましたが、今作っているレベルに達するには6〜7年の時間を要します。
或いは来年以降、伊豆錦、ゴルビーは3年ほどは販売休止となるかも知れませんが、私が体を回復させて作り続けることが出来るのなら、それくらいの期間の後には復活させるはずです。
ブドウを作り続けることが出来るとして、今後私が向かうのは、追い回されてぎりぎりの状況で作るのではなく、規模を縮小して、余裕を持ってより楽しみながら作るという所です。
攻め一辺倒の攻めダルマ的なブドウ作りからはもう少しで卒業します。
ブドウ以外の他の2ヘクタールもの畑も、余裕が生ずれば、趣味の園芸を展開させねばと、何処へ何を植えようかと考えたりすると、夢が広がるような浮世離れのウキウキ気分に少しは浸れたりします。