他の園地では、ピオーネは二番手なのですが、既にこの一番手の園地を追い越しつつある生育状況で、今年も出荷は一番手となりそうです。
瀬戸ジャイアンツ、ハイベリー、天山とも順調に生育しています。
標高250〜300メートルの私の園地は、冬場に最低気温が氷点下7〜8度まで下がる夜もあり、それが何晩も続くと若木ほど枯死することもあり、成木でも特に花芽に影響があったりするので、初期始動から生育が本格化するまでは、そこら辺りを注視しています。
最終五番手の園地で展葉は7〜8枚、花穂もしっかりしていそうなのを確認して、この冬の厳しい寒さ傷みも無かったようで、ほっとしています。
順当にいけば、全体的により成木化する分、昨年よりは更に品質は向上する筈ですが、お天気次第でどう転ぶか分からないのが農産物です。
品種毎では、ピオーネの勢いが目立っていて、品質的には第二次黄金時代を迎えそうです。
天山は今年も枝に花芽は三割ほどしか付かず、生殖成長が本格化するのは、予想通り来年以降のようです。
新しいところでは今年二年生のクイーンニーナに2〜3房は結実させられます。安芸津20号に安芸クイーンを交配して生まれた赤系品種で、私が注目しているのは、果肉の質感の高さです。二年生で十分な物は望めませんが、味見が出来れば可能性の域は探れるので、これが私の道楽というか、楽しみにしています。
明石園芸の販売品種がこの先何処まで増えるかは、作りたいと思うような新品種が生まれてくるかどうかです。
作りたいと思うようなブドウとは、大粒で、味に個性があって私好みであること、果肉が歯ごたえがあって、気品高く美しく、出来れば皮ごと食べられる、と相当欲深いです。今作っているブドウも難しい品種が多いですが、作るのが難しいほど反って意欲が掻き立てられます。
品種改良の先生方、個性溢れるそんな新品種をお願いします。
伸びかけた芽が縮んでしまうような霜注意報に、スマートフォンでも持っていないと、適切な管理が難しいなあ・・・と話した事です。
もう息子に任したのだから困ったら聞いてくるでしょうと言うのですが、ぶどうが可愛いらしく、要らん世話をしにハウスへ出ています。病院の薬よりよく効くぶどうの成長ですね。