ブドウは成木域に入ると、今年ハイベリーがそうであるように、生殖成長に目覚め、枝に花芽が付く比率が格段に高くなり、花穂そのものも大きく充実したものになってきます。ブドウの方から生産活動を本格化しますよと告げてくれるのです。
4年生の天山に過剰な期待は控えていますが、昨年より一段は上がらねばと、その思いだけは強くあります。現在大きい粒で20グラム程度にはなっているように見えますが、今年は粒の大きさ30グラム越えは果たしたいというのが天山の最低目標です。
粒の大きさ30グラムというのはピオーネ、伊豆錦、ゴルビー、瀬戸ジャイアンツでも経験済みで、明石園芸では超巨大粒品種ということにはなりません。粒を大きくし過ぎると着色不良とか味が乗せられないということがあって、あまりに大きくし過ぎないようブレーキを掛けるところがあり、そのことで私にストレスが蓄積され続けているようです。
天山では粒を大きくしたがる自分を解放してみたい、巨大粒のエキスパートを自認する自分を大きくすることに専念させて、大きくなるなら何処までも大きく作ってみたい、昨年来そう思い続けています。
初めての収穫になりそうです。ぶどうの実は38mm程の縦長で、えくぼさえ出ています。まだ大きくなりそうです。楽しみです。明石様の栽培に対するご苦労とみなぎる闘志には、私も背筋が伸びる思いです。手に持たれた天山の黄緑色は、品質の良さの証だと思います。香りすら感じられます。私の所は、高温障害30度以上の環境で、無事糖度18度以上になるか心配です。取り留めない書き込み失礼しました。明石様を応援したい気持ちで書いてしまいました。
今年の猛暑は天山には過酷です。温度を下げられるような設備は私にも到底無理で、毎日40度近い高温に傷められ続けて、今年は本音ではもう諦めています。11年前に植え付けた最初の10本は、夏場あまりにも早く黄葉の連続で、昨年までにことごとく枯れてしまいました。また苗木を植え付けては作り続けていますが、この品種の現実はそれほど厳しいです。