6月に入って施設を過激に夏型に移行させていたのですが、その矢先台風4号が接近して、大慌てでまた施設を元に戻したり、今週は難儀な一週間になりました。
最大瞬間風速40メートルの恐れがあるとの予報には、そんな暴風には施設がとても耐えられないだろうとの思いに、ここで施設とブドウが全滅すればブドウ作りを断念するほか仕様がないだろうと、最悪の事態を想定してその先のことまで漠然と考えたりしていました。
幸い風は大して吹かず、水事情が厳しくなってきていただけに、恵みの雨となり、貯水池は満水して溢れかえっています。天国と地獄が紙一重であるのを実感しています。
6月に台風が来ると手の打ちようが無く本当に困ります。風速30メートル以上だと施設が多分耐えられないだろうし、かと言って梅雨の最中に被服を除けてしまうと、病気が多発したり品質面で深刻な打撃を受けることになったり、対応の判断に苦しみます。
農業はお天気との格闘だと私はよく記しますが、今年は熟期に入ったピオーネやゴルビーが早々とハクビシンやカラスの食害に会ったり、そんなこんなの対応に息つく間もなく、作りきれるかどうか一作一作が、まさにサバイバルレースの様相を呈しています。