今年管理面で一番気をつけているのは、35度以上の猛暑日が何時来ても間に合うように、施設を夏型に早く移行させることです。昨年6月に突然の猛暑に見舞われて、対応する間もなく、全体の園地で失速してしまった苦い思いがずっと残り続けています。
ことに摘粒中にハイベリーの房の肩辺の粒が煮えたように白くなったのはショックでした。室温がほぼ40度で葉から水分の蒸散が激しく、根からの供給が間に合わず、果実の水分も葉のほうへ突発的に逆流したのでは、と思っています。
加温が終わった途端、施設を過激に夏対応型に移行させていますが、備えあれば憂いなしとはならず、備えても憂いは尽きず、です。
私の内にある一つの強い思いは、昨年出来損なったハイベリーを、今年は何が何でも作りきるということです。