加温終了と同時にハウスの上下を開放し、外気にさらしっぱなしのトンネル状態となります。これまで加温して必要最低温度を確保してきたのですが、ここから先はお天気任せとなり、最後の仕上げは自分の手を離れていきます。
夜間の冷え込みが強いと、着色は進みますが粒の肥大は進まず、逆に夜温が高すぎると、粒は肥大するけど着色不良となったり、色々ありますが、農作物は最後はお天気にお任せする他仕様がないということです。
今年はこれまでの所、最初愚図ついた以外は、各園地とも良い手ごたえで育ってきています。無加温栽培の天山が、開花期に7度前後の低温で花振るいしたのが、唯一の躓きです。
願わくば後一週間ほど入梅せずに、最後の瀬戸ジャイアンツを無事ジベ処理着果させれば、二箇所の園地が不作となった昨年とは、雲泥の差ということになります。
お天気的に何があるやら分からないので、それほど楽観視はしていませんが、今年はこれまでの所、各園地とも、存分に明石園芸仕様のブドウに育っています。
写真はピオーネですが、二週間で粒の大きさは10グラム近くになっています。この倍の大きさになると、軸の伸び如何では少しぎゅう詰めの房になるかもしれませんが、完熟出荷ということもあり、脱粒予防のため、今年あえて固めの房作りを試しています。