写真は2回目のジベ処理間近の瀬戸ジャイアンツです。申し分ない着果状況です。今年は枝の太さ、葉の大きさがまた一段と立派になってきていて、どんな仕上がりになるのか楽しみです。
余談になりますが、今年1月瀬戸ジャイアンツの剪定をしていて、右手中指の付け根を傷めてしまいました。枝が太くて剪定鋏では無理かとも思ったのですが、回し切るように強引に何千本という枝を切った結果、いまだに中指の付け根に痛みが残っています。今年は昨年以上に枝が太くなることは確実で、剪定は鋸でと今から思っています。
明石園芸仕様とは、活力の高い木を作り、太い枝、大きい葉で、房数制限をして、「見てびっくり 食べてなおびっくり」のブドウを作ることです。
市場関係者や業者さん等に500グラムの房をとよく言われましたが、この木に、この枝、この葉で500グラムの房を作ろうとしたら、果実の負荷が掛けられず、木が暴れて出来損ないますよ、といつも相手にしませんでした。
自分の価値観を優先して、私は作りたい物を、作りたいように作るだけです。木が太くなり、枝が太くなり、葉が大きくなるほど、誰にも出来ない物を作るんだと、ウキウキしている自分が居るのは確かです。
品種の可能性を最大限に引き出すというよりは、可能性の域を可能な限り広げるというほうが、より正確な言い方ではないかと思います。