写真はジベ処理後5日前後のピオーネです。こんなに着果すると後の摘粒が大変ですが、丁度いいくらいに実止まりするジベ処理法を探して、これまでことごとく失敗しているので、この件に関しては既に断念しています。良い房、綺麗な房を作ろうとすると、実を止めるのが先決で、摘粒の手間を省略しようと考えること自体が不心得なのだと、自分を戒めています。
二代目ピオーネもすっかり成木域に入っています。枝や葉の勢いは可能性の大きさを物語っています。もう一度、度肝を抜くようなピオーネをという思いの、機は熟しつつあるのを覚えます。
5年前ハウスが雪で倒壊し、地べたに3ヶ月も寝転んでいたこのピオーネ達は、成木域に入るのが2年ほど遅れましたが、その分生命力が強くなっていると思っています。
ピオーネは何処にでもありますが、何処にでも在る品種を何処にもない品質レベルに作り上げることにこそ、職人魂が疼きます。
着色に優れたより優良系の二代目ピオーネで、再度ピオーネの可能性の限界に挑みます。