予定よりは4,5日遅れていますが、それくらいの遅れならまずまずです。加温は5月いっぱいと決めていますから、早ければ7月上旬に出荷基準に達するとも思いますが、そうは順調に行かないのが近年の気象状況です。
農業はお天気との格闘です。一昨年は猛暑にぎりぎりまで追い詰められ、昨年は早すぎる梅雨と突然の猛暑に二箇所の園地で出来損なったり、気象環境は年毎に劣悪になって来ていると感じています。
私のブログでは気候変動という言葉が度々登場しますが、農業の最前線にいると、これまで経験したことの無い気象状況に、ここのところ毎年直面させられています。気象的に今年は何が待ち伏せしているやらと思うと、作りきれるかどうか、一年一年がのっぴきならない切迫したものになってきています。気象環境がこのまま悪化すると、農産物の不作域が世界的に拡大するのは確実で、そういう生産の最前線の眼でこの国を眺めると、危機感の無さは呆れるばかりです。
国としての基本的な在り方を問い直さなければならないときに、既に国境を無くしている営利追求の経済界の声ばかりに耳を傾けていたら、国としてこの国は終わってしまうということを何故考えないのだろうか。
政治状況を見ると、まさに終わりつつある日本という思いが強くなるばかりです。