私が今年特に気にしているのは、昨年突然の猛暑で出来損なったハイベリーと天山です。両品種とも同じ園地内にあって、少し屋根の低いハウスなので、猛暑の影響を一番強く受けたということもあり、今年は真っ先に屋根張りを撤去してやろうと、今から構えています。
ハイベリーは今年で6年生主体となり、花澤先生と約束した勝負の6年目で、苗木を植えつける前から思い描いている品質にどこまで近づけるのか、品種存続の命運を賭けた厳しい年になりそうです。
天山は今年4年生となりますが、成木域に達するのは2年後になりそうですが、そろそろ超巨大粒の片鱗は見せてほしいと思っています。粒の大きさ30グラム越えは今年最低でもクリアしたいと思っています。あとは果肉の食感が私としてはやや物足りなく、以前ネットで購入した山梨の坂本さんの天山は果肉がしっかりしていたという記憶もあり、若木故なのかどうか注視しています。
明石園芸のブドウの木は、瀬戸ジャイアンツ4本だけが15年生ですが、あとは10年生以下ばかりです。ほぼ10年がかりで総改植したことになり、昨年よりは今年、今年よりは来年と木が成木化するほど手ごたえも上がって来るので、品質的には年々階段を上がっていけるので楽しみです。
長い付き合いになる業者さんや市場関係者に、今までが凄かったのではない、今からが凄くなるんだ、と冗談めかして言いますが、それは正味本音です。
東日本大震災で亡くなられた多くの方々のご冥福を改めてお祈りいたします。
どんなことがあっても、どんな状況に陥っても、生きようと全力を尽くすことが、それが生命の尊さなのだと、心よりそう思います。
常に進化し続ける明石さんのブドウにはいつも驚かされてますw
最近の重油事情や、変化の大きな気象条件で苦労も絶えないと思いますが、今年のブドウが少しでも明石さんの理想に近く仕上がる事をお祈り申し上げます!