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2011年12月30日

小規模自給(持久)型農業

まるで火事場泥棒のようだと思ってしまいます。肥料、農薬、農具、ビニール等々、生産資材が歯止めがかかることなく、今年も値上がりしています。経営を維持するのが困難で喘いでいるのに、搾り取れる限りとことん搾り取ってやれと、四方八方から農業を食いつぶそうとしているように見えます。生産コストは、生産資材の過激な値上がりとともに、下げようとする農家を嘲笑うかのように、上昇し続けています。
農業も他産業と同じように海外に生産拠点を移さないと、この国ではコストがかかりすぎて、やっていけないのは明白です。農業誌などには、既にポツポツではありますが、海外に生産拠点を移した人達が紹介されています。
が、土地に生きる農業までもが海外に出て行くなら、一体この国は何なのだろう。空っぽの国、不要な国、さながら幽霊島と化すのだろうか。
海外に生産拠点を移した他産業の企業は、より低コストを求めて移転を繰り返して、地球全域を彷徨い尽くしたら、その後は宇宙にでも飛び出すのだろうか。グローバル化も結構だけど、自分の立脚点が何処にも根ざしていなかったら、経済という名の亡霊に成り果てるだけではないかと思います。
農業に生き残る道はあるのだろうかと思いを巡らしても、マイナス要因ばかりに取り囲まれてしまいます。政治がこの国の農業を再生させることは、今までも無かったし、これからも更に無いだろうことは、ほぼ間違いないと確信しています。
ただ、世界規模で考えると、既に食糧難の時代に入っていて、温暖化による気候変動の問題もあり、農業の重要性は今後増大する一方だと思われます。気候変動による不作域が拡大すれば、世界が食料パニック陥ることも、何時でも起こりうると思います。戦後よりひどい食糧難の時代が来ない保証はありません。この国は危機感が欠如しているから、食物を求めて都市部の人々が農家に行列をつくるような時代が、来ないような保証も備えもありません。
最近私の頭の中に、小規模自給型農業ということが、芽生えつつあります。都会から過疎の田舎に移り住んで、自給自足の農業を始めた若者たちの映像を、何度か見たことがありますが、私はそれを否定し続けてきたのですが、農業にとってこの不遇で厳しく困難な時代、生き残り策として、小規模自給(持久)型農業は、一考の余地があるように思えます。
収入がそれほど多くなくても、自給体制をしっかり確立すれば、なんとか凌げるのも農業農家の特性です。何とか凌いで農地を維持しながら、同時に少しずつでも直販を増やすように努力し、販売力を農家自身がつけることが大切です。
今後日本の農地はこれまで以上に急激に、放棄地や過疎地が増え、荒廃することが予想されます。自給自足や趣味で農業を目指す人達とともに、農業、林業など第一次産業から、或いは価値観の転換が図れるのではと思ったりします。
posted by 明石 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言
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