販売5品種の最後のブドウ、瀬戸ジャイアンツの出荷が始まると、私の頭の中は、生産者としては来年度作のことを思い描き始めています。
ピオーネ、ハイベリーは今年しっかり幹が太くなり、来年からは本格的に成木域に入ります。
自分の思い描いた品質レベルに到達できるかどうか、両品種とも来年は真価を問われる年になりそうです。
ピオーネはより優良系のピオーネということもあって、先代に比べると着色がよく、再び巨大粒ピオーネに挑みます。加えて、ジャンボピオーネも来年4年生になり、その特性を多少なりとも示してくれるはずです。
今年出来損なったハイベリーは、今年の分も含めて来年に賭けます。粒の大きさ20g前後にできれば、私の主観では瀬戸ジャイアンツを上回るブドウになると思っています。酸味を薄めて糖度18度以上にすると、このブドウのおいしさは格別なものがあります、等等。
私は作るほうに得手が偏っているようで、販売はどうも不得手で性に合わず、販売に入ると不機嫌になるそうです。不特定多数の人が相手となると、自分の真意がどこまで伝わるのかどうか、千語万語費やすより一粒食べてもらうほうが比較にならないことなのはよくわかっていますが、販売のさなか渦巻く様々な事象に次回から多少でも触れてみたいと思います。