成葉に近づきつつありますが、まだ成葉になりきるというところまではいってません。
こんな葉17,18枚で作る一房のブドウが想像できますか。
葉がブドウの果実の生産工場とすれば、通常の数倍もあろうかという大きさの葉は、可能性の域がケタ違いということになります。
その品種の可能性を最大限に引き出そうとする試みは、土を作り、樹を作り、しっかりとした太い枝に、こんな葉を茂らせることで、可能性の域を広げます。
まだピオーネ一筋だった15年ほど前、岡山の市場関係者に、そんなピオーネは不可能だ、あり得ないといわれて、頭にきて市場にピオーネを持っていったのですが、粒の大きさは優に20gを超え、糖度は22度で、当の相手は絶句してしまいました。
通常とか平均的とかいうところは、品質にこだわるほど無用になります。
私は私の流儀で、私にしかできないブドウを、目指し続けるだけです。