成木域にはあと一歩ですが、昨年よりは枝も太くなっています。今年は春先から低温傾向が続き、無加温だとなかなか生育が本格化しません。根の活性がいまだにやや弱いらしく、新芽が所々萎れたりするのを見ます。
早ければ来年から加温するつもりですが、重油等燃料もどこまで価格上昇するのか考えると、気が重くなります。ちなみに、10年前1リットル35円前後だったA重油が、今現在90円近いです。
なぜ加温なのかということですが、近年の気象状況では、無加温以下ではできないかもというリスクが、年々高くなってきているからです。落葉果樹は必要最低温度を確保できないと、生育に支障が出ます。
安定生産、高品質を目指すなら、最低でも加温の施設栽培でないと、お天気任せでは無理です。
問題はそれらの経費を販売単価でカバーできるかということです。安いものしか売れないというこの不況下、高品質を目指すほど、生産者はこのジレンマに苦しんでいます。日本の農業が崩壊し始めている本質的な問題はここにあります.このことは日を改めて述べるつもりです。