樹勢がやや弱く、成木域に達するのは3,4年先になりそうですが、それでも今年は予想よりはしっかりした新枝です。
昨年は早く果実を見たくて、貧弱な2年生の樹に無理にでも2,3房結果させたのですが、それに比べると今年は若木育成中の通常の結果のさせ方です。
年ごとに樹が育って手ごたえが上がってくるのは、作り手だけが味わえる喜びです。育てるのに一生懸命になった分だけ樹がこたえてくれる、生命の交感という領域です。
私は樹を成木にするのを決して急ぎません。2,3年時間を多く要しても、じっくり育てた活力の高い樹は、可能性をより高くします。
果実は結果です。結果の可能性は成木にする仕方で決まるのだと思います。