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2020年12月04日

園地より

ブドウが終わって10月半ばごろからは仕事はミカン住体となっていますが、今年はミカンの仕上がり具合が経験したことがない異次元レベルと思えるほど素晴らしく、観測史上最長最高と言う猛暑を潜りぬけて何故これ程品質の高い物ができるのか嘘みたいですが、年毎に、ミカンに取り組む本気度が増すほどに、品質が目を見張る程向上してくると、ミカン園地での作業もどこかルンルン気分です。
驚きの最初は極早生ミカンです。標高250m前後のところに園地があって早生系は向いていないため、極早生は自家用で1本しか残していないのですが、今年は11月に入る頃にはその極早生が糖度14度となりました。9月下旬ごろからの早出しの極早生は糖度10度未満が普通で、14度の極早生は市場関係者からも聞いたことがありません。11月出荷の早生系でも糖度14度に達することがあるのは、多分長崎の「出島の花」だけだろうと東京市場の関係者に聞いたことがあります。実はこの1本の極早生、5年ほど前から年毎に糖度が上がってきていて、今年まさかの14度を計測をして、来春植え付け予定の80本の半分40本は極早生にしようと考えが変わりました。可能性があるなら駄目元で挑戦する値打ちはあります。
極早生で糖度14度を計測した11月初旬、イノシシが晩生の「金峰」を食べているのに気付いて、何でこんな早くからと腑に落ちず糖度を測ってみると13度、11月頭にそんな糖度になったことはないのでびっくり、これならイノシシでもカラスでも食べるはずだと合点はしたけれど、収穫は12月中旬頃なのでその頃どこまで糖度が上がるのか異次元の世界へ入っていきそうです。事実11月末ごろ計測してみると殆ど14〜15度というところまで来ていそうで、12月中旬ごろからの収穫、貯蔵して2月中旬頃からの出荷となれば、水分が抜けて1度糖度が上がっても15〜16度となり、国内ダントツというより記録的な高糖度の温州ミカンとなりそうです。
15aのブドウのハウス跡に計90本植え付けた小原紅早生は、その6割程度は出荷できる樹齢に達してきましたが、収穫時期とか貯蔵の仕方にまだ手探りなところがあって、まだ一度も出荷したことがありません。現在糖度は12度くらいで小原紅としては上のレベルなのですが、他のミカンが凄すぎてどうにも出荷に気が乗りません。
小原紅早生とは別に、今年の春までの3年間で青島系の普通温州を200本植え付け、来春極早生を40本、普通温州を40本を植え付け予定です。成木になっても間伐しなくていい植え付け本数は、私の計算では1反、10a、1000uあたり60本ですが、来春80本植え付けると小原紅を加えて総計370本となり、植え付け面積は6反を越えることになり、1人で作るには十分すぎる規模です。ただミカンは売り物になるレベルのものができるようになるまで、苗木を植え付けてからだと7〜8年という時間を要し、更にある程度採算性をとなると最短でも10年ということになります。
自分の命がどこまであるのか、生産者としてどこまで行けるのか、それは分かりませんが、85歳で死んだ父が死の2月前まで現役の生産者であったということが、一つの目安となっています。私はこれから先1年1年老いてゆきますが、植え付けた苗木は1年1年成長してゆきます。精魂傾けて育てると、その成長は私の楽しみとも活力の源ともなるはずで、この生き方は楽しいです。
ブドウでは最初に手掛けたピオーネで、東京のトップ市場でトップ生産者と言う位置に登り詰め、業界だと日本の頂点ということになります。温州ミカンでも今年の出来具合からするとどこにもないレベルのものに到達しそうで、2つ目の頂点は80代半ばまで現役の生産者を続けられたなら可能だと思えます。日本は今後とも貧しくなる一方で、どんなレベルのものを作ろうと私がそれで大儲けをすることはなさそうですが、全国のどこにもないような異次元レベルのものを作りたいという職人気質は、損得勘定とは無関係で、本気になるほどに私のもの作りの動機として在り続けるようです。
どこまで行けるか、生きられるかは分かりませんが、植え付けたミカンの苗木が成木になって全盛期に入る15年後とか、そこまで行けたら嬉しいなと思うし、途中で倒れることになっても行きたいところがあってそこへ行こうと歩み続けられるということに、楽しい生き方だなと気持ちが満たされてきます。
posted by 明石 at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言
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