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2021年03月28日

今年も植え付けましたミカン苗木

先週予約注文していたミカンの苗木が送られて来て、今年も80本植え付けが終わりました。これで5年間で極早生、早生、普通の3種の温州ミカン計340本植え付けたことになり、当初予定していた300本の苗木植え付けは越えたことになります。施設栽培のブドウは5年後までに2か所25aまで縮小しますが、15aほど生じる跡空き地に100本ほどミカン苗木の植え付けは可能ですが、5年後となるだけに微妙でどうするかその時にならないと分かりません。
普通温州ミカン金峰を2月中旬から3月上旬にかけて市場出荷をして今年のミカンも終わりましたが、品質的に言えば父が作っていた時も含めこれまで最高のレベルに達したと実感しています。光センサーを通る訳でもないので糖度表示はできませんが、時々糖度計で不味そうなのを選んで計ってみても13度未満は殆どなく、平均でも14度以上はありそうだと思っています。計測した最高糖度は17度で普通温州でそんな高糖度は初めてのことですが、目指す品質方向が提示されているような気もしました。
金峰ミカンが自分でも感心するくらい美味しくて、小原紅ミカンがいまいち気に入らないのですが、それでも平均糖度は12度はありそうで、早生ミカンとしては上のレベルにはあるはずなのに出荷を渋ったりして、市場関係者や業者さんから切り倒したら駄目ですよと釘を刺されています。3月に入って小原紅の園地の草を刈っていると、摘み残しのミカンが目について別々の木から3個ほど摘んで、後で糖度を計ると3個とも16度もあってびっくりです。越冬させるとか作り方を変えると霜焼けとか見た目は多少落ちても、味的には凄い濃厚なものに仕上がる可能性もありそうだと思い始めています。
今日気象庁が気温の平年値を変更しましたが、高松で真夏日が4日増え、真冬日が8日減ったそうです。平年値とは過去30年間の平均値で10年毎に更新するそうですが、この10年間だけのデーターで見たら以前の平年値と比べてどれほど温暖化が進んでいるのか、多分怖くなるような話だと思います。
私がブドウの規模を縮小して10年後にはミカンを主役にしようとしている、その理由の一つには温暖化と言うことがあります。ブドウは落葉して休眠には7度以下の低温500時間以上が必要とされていますが、温暖化に伴い暖冬化して500時間以上がとれなくなると生理障害が起きます。5,6年前かどうか忘れましたが、1月上旬で7度以下が100時間しか取れなかった年があって、その後の冷え込みで無事通過できましたが、あとひと月遅れればどうなっていたか、そんな際どい年もあったことを思うと、何時だって起こり得ると考えても不思議ではありません。日々お天気ばかり気にしている農業は、その感性は温暖化気候変動の最前線にあるのだと思っています。
posted by 明石 at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2021年03月20日

ミャンマーのクーデターから

ミャンマーで国軍によるクーデターが起き、再び軍事政権の圧政に戻ることに反対する市民が抗議のデモを始めると、それは役人、官僚、警察官まで全国民のストライキ的な様相を帯びて全国へと拡大して、遂に警察が市民に発砲して死者が出るようになると、デモへの弾圧が過激になって死者の数がその分増え始めているようです。その映像を見てると怒りがこみ上げてきます。本来国民を守るための軍や警察が、軍幹部の権力欲に私物化されて、国民に銃を向けて発砲するなど言語道断で、そこに正当性など微塵もあるはずがありません。ミャンマーのデモは暴徒化することもなく平和的に、ストライキ的に、再び軍事政権に戻さない抗議デモですが、選挙で大敗を続けた軍部が危機感から本性を露にして、行動を起こして力による支配復権をしようとしても、国民は望んでいないし民主化の流れから言って反時代的です。
これまでも世界のあちこちで悪の権化のような独裁者が、夥しい数の自国民を虐殺したり弾圧支配をしてきましたが、アフリカや中東や東南アジアとかいまだにこんなことが頻発していることを思うと、人類は成長も成熟もしない相変わらずのままなんだと思ってしまいます。
私は中国の国家主義も独裁者の圧政と全く同じように見えます。
共産党一党支配に不都合なものは一切取り除く政治手法は、天安門事件を自国の歴史から削除して闇に葬ったり、現在では香港の民主化を根絶やしにしていることからも見てとれるように、民主化などは論外で、更には強権国家に個人の人権や自由がどの程度あるのか疑問です。中国が世界の市場経済に本格的に参戦した頃から、政治と経済とのねじれから民主化の流れは避けられないと自由主義陣営は見ていたはずですが、それは妄想に終わり、2028年には米国を抜いて世界第1位の経済大国になるとのデーターが出されています。
中国の内政問題より本当に厄介なのは、世界制覇を目論む覇権欲です。100年前から化け出たような覇権主義は、100前の口惜しさ恨み辛みを晴らす準備ができたと言ってるような、深い執念を覚えます。世界の国々を取り込んでゆく手法をみると、東南アジアとかアフリカの途上国に中国マネーをばらまいて借金漬けにして、身動きできないようにして従属させるえげつなさがあるのではと推測します。
米国のバイデン政権は国務長官、国防長官を二人同時に真っ先に日本に送り込んで、日米同盟の確認強化にあたりました。外交では対中国が差し迫った最重要課題であることを端的に表しています。菅首相が来月上旬に訪米してバイデン大統領と会談するようになっていますが、直接対面する最初の首脳となるそうですが、対中国と言うことでは日米双方その同盟が要となるからです。
無法者のように海洋進出を図る中国を阻止しようと、日米にオーストラリア、インドの4か国同盟を強化していますが、南沙諸島でトラブってるフィリピンやベトナムにも声を掛けるべきなのではと思います。
私は対中国の主戦場は尖閣諸島になると思っていますが、米国の本気度と4か国同盟の強化から、日本一国で尖閣を巡って対中国というこれまでとは、意味合いが様変わりしてしまったと思えます。それに同盟もこれからはともに戦うことを必ず求められるはずです。金を出せばいい、後方支援でいい、では日米同盟も成り立たなくなってるはずだし、それは当然のことだと思っています。
日本一国神の国にでもいるかのごとく、一国平和主義の憲法9条を改正して、自分の国を守れるようにしておかないから、尖閣での対中国は憲法の枠内では対処できない現実に直面することになるのかも知れません。憲法9条が条文のままだとどれほど非現実的か、自民党が国際法の自衛権をこじつけてきたから分かりにくくなっていますが、全世界が共通目標にするのなら努力目標になり得ても、世界で日本一国だけでは宗教よりもまだ困難、神様にでもならないと無理です。他国から侵略されたり攻撃されたらどうするのか、残念ながら人類は未だ成長も成熟も出来ずその脅威と共にあるのが現実です。
私は憲法9条は米国の占領政策の最たるもので、日本は暫く武器も兵も持たず大人しくさせて置け、ということだったと思っています。終戦直後米国の占領下では9条で丸裸にされた日本は、米国の保護下にありましたが、戦後75年も過ぎて未だにそれがそのままというのはあり得ません。オバマ大統領時も、対中国でも独立国としてまず日本で対処するように明言されていたし、同盟も独立国として共通の敵と共に戦うことを当然のこととされてきていたように感じていました。憲法上の制約があるということも、これからの同盟、安全保障には通用しないだろうと思います。戦後日本は国として基本的な在り方を問うことなく過ごしてきましたが、ここに来て独立国として自立しないとどうにもならない局面を迎えているのだと思います。
posted by 明石 at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言