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2020年02月26日

70歳 ?

休眠時7℃以下の低温遭遇が必要時間取れた上での暖冬なのか、芽が少し動いて膨らみそうで、2月にブドウの苗木を植え付けたことは記憶にないのだけれど、昨日12本植え付けました。3月になれば予約注文のミカンの苗木が120本送られてくるので、そちらの方も早くなるかもしれず、仕事は臨機応変にということです。
この冬12月から1月の初旬にかけて、ブドウとミカンの苗木床計800uほど、例によってツルハシと二本鍬で掘り耕しました。重労働なので1日6時間、面積にして40〜50u以上はしないようにしていますが、タバコを止めてまる3年が経過して体調が少し変わってきたようで、以前より息切れしなくなったというか持久力が増したような気がします。このキツイ作業を衰えを計るバロメーターにしているようなところもあるのですが、70歳になって衰えるどころかパワーアップしているような自分に驚いています。
風呂に入るとき鏡に映った上半身を見ても、殆どたるみも無く筋肉で張った体は、70歳でこんなことあるのかなと改めて少し驚いたりもしますが、それ以上にそれくらいは体を使って仕事をしていることは自分ではよく分かっています。昨年11月に大腸癌手術後の定期検診に行った時も、担当医に相変わらず良い体をしていると褒められたのですが、最近は若い人でもあまり体を使わないのでぶよんとした人が多いと聞かされました。
60歳の同窓会で同窓生に会ったとき同じことを感じていたのですが、その後65,70と5年毎に同窓会を重ねて同窓生を見てくると、親世代に比べて老化が少し早いのではないかというような気がします。思うに親世代は人力作業が主体で、私等は機械主体で親世代に比べてはるかに肉体労働が少なくなって、筋肉体力とも高齢になるほどに親世代より劣るようです。それが更に若い世代になるほどに顕著になるから医者の指摘するように、体格はよくなっても体力は脆弱になり続けていることに繋がっているようです。このまま行くと人類は頭ばかりが大きくなって体が退化していく、昔のSF漫画のように奇形化してゆくこともありうるように思えてきます。
私はもともとアナログ系かあるいはそれ以前の原始系に近いのではと思ったりします。38歳で就農してからブドウのハウスを5か所総面積90aを全て一人で作りました。山の南東斜面なのでパイプだけでは持たないので、電話工事の会社で撤去された木柱を払い下げてもらって、それを柱にしてパイプで縦横に組むという構造です。柱はスコップで掘って60pほどには根入れしています。
バブルの末期頃に取り掛かったのですが、金融機関はでたらめな融資合戦で私のところにも来ましたが、業者にハウスの見積もりを取ると傾斜地特殊仕様で平地の倍以上、10a(1000u)あたり1000万円以上になるとのことで、そんなに設備投資するとブドウを収穫するようになるより早く倒産するのは確実で、全部自分でやると決めたのです。取り掛かって10年後までには5か所総面積90aのハウスを作り上げました。あの業者の見積もりからすると軽く1億円を越えているはずです。
次には水槽です。掘るのはユンボで、底打ちは生コンですが、側面はあまりに凸凹で型枠は使えず、止む無しの手練り手塗りのモルタル仕様です。固めに練って3センチほどの厚さにゴム手袋装着で塗り付けるのですが、1日畳2〜3枚程度の面積しか塗れません。夕方塗り終わったところは2時間後くらいに撫でつけに来ないとひび割れだらけになるので、食事後懐中電灯を持ってまた真っ暗な山へ上がってきます。
ハウスを増やすと水槽も増やしてゆき、200トン級が2か所、300トン級が1か所、500トン級が1か所の計4か所作りました。500トンとなるともはや水槽ではなく小さな池です。昔の人が人力手作業でどれほどしんどい目をしたと言っても、同じ手作業で一人でこんな池を作るようなことをやった人がいるだろうかとは今でも思います。
ハウスも水槽も全部自力で一人作業で作り上げたのですが、そんな積み重ねで自ずと鍛えられて少々過酷でも耐えられるような肉体が作られたようです。今もツルハシで苗木床を掘ったり、一輪車でたい肥を押し込んだり、山の斜面での仕事ということで、さほど機械化も文明化もされず昔の人と大差ない仕事ぶりだと思っています。別に鍛えようと思った訳でもなく結果的に鍛えられたのだけど、今になるとここでも現代人に反旗を掲げているようです。先のブログの続き的になりますが、私はあまり病院にも行かないし、薬も日常的には何も飲んでいません。自分がどこまで生きられるのかは神のみぞ知るですが、一つの願いは現役の生産者のまま終わりたいということです。70歳で異次元かというような体力が本物であるのなら、病院漬け薬漬けとは無縁な生涯現役最前線を証明して見せてほしいと、自分に願っていたりするのです。
posted by 明石 at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2020年02月14日

とんでもなく増え続ける医療費

先日「クローズアップ現代」を見てたら、国民一人当たりの年間医療費が33万9千円、国民総額が43兆円になったとのことで、口あんぐり呆然としてしまいました。年齢別だと85歳以上は100万円を越えていて、70歳で62万円でそこから急上昇しています。医学の進歩で寿命100年時代の到来と最近よく言われますが、果たして本当にそうなるのか私は疑わしく思っています。それは科学とか文明が発達するほどに、人間が肉体から脆弱になってきているからです。活力が低下すると抵抗力が乏しくなって、病気や故障けがをし易く、つまりは生命力が弱くなります。今全国の病院は高齢者で溢れかえっているはずですが、仮に寿命100歳時代が到来する時が来るとしても、80歳を越えて中毒患者のように病院漬け薬漬けでは、100歳の有難みも薄らいでしまいます。
国の税収が60兆円なのに、43兆円まで膨らんだ医療費は高齢者の増加とともに今後とも増え続ける見通しで、そうなると今の医療保険制度はパンクしてしまいます。健康保険は地方税なのでどうやって医療費を抑えるか地方も四苦八苦、毎日10種類以上とか多くの薬を飲む人に薬剤師のチエックが入ると2〜3割は減らせるとか、糖尿病、高血圧とか生活慣習病は食療法等生活慣習を改善して薬依存を減らすとかですが、本当の問題は人間が脆弱化していることであるはずです、
「ぽつんと一軒家」は時々見ますが、人が自然の中で暮らす原型みたいなところが素晴らしいと感じる瞬間が折々あります。登場してくる高齢者の人達も能うる限り自給自足に努め、病院とか薬とかに依存度は低そうで、しかも強そうに見えるほど元気そうです。あの番組が人気があるのはノスタルジーを呼び起こすからなのだろうと思ったりします。
あれほど極端な形ではなくても自給型農業は健康促進からも本気で考えてみる値打ちはあります。現在日本の農地は廃棄地、放棄地が激増中のはずで、過疎になるほどに売り手ばかりで買い手がないというのが実情のようです。一反(1000u)4〜5万円でも売れないとの話はよく聞きますが、農地法を改正してでも農地を手に入れ易くしないと、一歩都市部を出ると地方は荒れ放題で手が付けられなくなります。
温暖化気候変動がどんな結果をもたらすか行き着く先は分かりませんが、食の問題は今後世界でどれほどの餓死者が出るのだろうかというほど深刻になるのは必至だと私は思っています。買おうが借りようが自分の農地を確保して、週末農業とか今から備えた方がいいですよと言いたいです。
農作業で多少でも筋肉労働をすれば、その積み重ねで脆弱な肉体が改善されて活性が高まり、医者や薬に依存しなくてもいいような高齢者になる可能性が高まります。種を蒔いたり苗木を植え付けたりして植物と向き合い育てることは、生命の相互交換作用的な癒しや喜びが得られ、認知症とか精神障害を遠ざけるような効果もあります。
地方は過疎化が加速的で、都会からの移住者を今全国的にあの手この手で募っています。空き家が増える一方でその有効利用で住居提供サービス等テレビの映像によく流れています。70歳近くになってからでも自給型健康志向の農業は可能ですが、若いころから多少でも農業に馴染んでおくと心理的にも肉体的にも移行が楽なはずです。私の近所にも退職後自家用野菜を作り始めてすっかりハマってしまった人が居ます。誰しもがそうだとは思いませんが、野菜だろうと花だろうと初めて作ってハマってしまう人は多いようです。はらはらどきどきしながら育っていくのを見てると、初めての新鮮な感動の連続で、それでハマるようです。今農業で生計を立てるのは末期的に苦しいですが、本来農業は食、人が生きるのに一番大切な業種です。今の時代が遠からず行き詰まった時、農林漁業の第一次産業は再び主役に返り咲くはずだと、私はそう思っています。
posted by 明石 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言