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2019年07月20日

やっと満水

先週11日から4日間雨が降り続いて、100ミリには届きませんが計45ミリほどの雨で、貯水池や貯水槽はほぼ満水となって、夏場を乗り切る水が確保できてやれやれやっとほっとです。今週18日19日の2日間で計80ミリほどのダメ押しの雨、もう十分だよと水が確保できた途端に迷惑顔に変わります。
3日前ピオーネ、ゴルビー、クイーンニーナの糖度を測ってみたのですが、熟成の早い樹では18度は乗っているようで、来週からの出荷はOKです。後は梅雨が明けて日照が戻ると、一週間ほどで熟成は過激に進むはずです。今年も何とか出荷に辿り着いたかという思いは、農業の現場は近年それほどままならぬお天気に追い詰められてきていることの裏返しです。
今年は春先から雨が少なく水不足干ばつへの不安を書き綴ってきましたが、近年11月12月が次第に暖かくなってきているのも不安材料の一つです。落葉樹は落葉して休眠に入ると、7度以下の低温に500時間以上置かれないと休眠から目覚めないそうで、種によって多少の違いはあっても概ね同じなのだろうと思っています。7度以下500時間というのは暖冬になると、一体何時になったらクリアできるのか厄介です。
私は3か所計40aのハウスでブドウを作っていますが、被覆の時期を各2週間以上ずらしたり1番手を加温したりして、3か所の生育状況を2週間ずつずらそうとしますが、500時間クリアが遅れて今年も昨年も萌芽発芽が3か所ほぼ一斉となって叶いませんでした。ことに1番手2番手は全く同時で、その後の寒暖の差の激しさで、加温無加温の違いで生育状況に1週間程度のずれを確保できた次第です。
7度以下500時間以上をクリアするのがこれ以上遅くなると、萌芽発芽が露地栽培と同じになったり、更には被覆の施設栽培の方が遅くなったりすることもありそうな、暖冬も落葉樹には瀬戸際にかなり近づきつつあるようです。
もはや異常気象とは言えないのだと思います。気象庁が言う足して20で割るような平年はもともと存在しないし、その近辺で収まるお天気を常態とするなら、常態を脱してから既に10年は優に越えてます。過去の経験データーが役に立たないほどに、気候変動は史上初を連発するような未知な気象領域に入りつつあり、自然の中での営みである農林漁業者は自分の肌でそれを感じ取っているはずです。残念なのは地球の自然環境が壊れてゆくことに伴う気候変動であるため、可能性が閉ざされてゆくような未来予想しか描かれないことです。
posted by 明石 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言

2019年07月11日

袋がけが終わって

瀬戸ジャイアンツの袋掛けも終わって今年のブドウ作りも一段落です。
草を刈ったり潅水したり芽をかいだり日々の管理は続きますが、ブドウの仕上がりは日照とかお天気次第で、袋を掛け終わると既に私の手から離れています。今年は春先から雨が少なく水の心配で苦しめられましたが、梅雨入りしたとは言え依然雨は少なくいまだ水不足不安が解消されてはいません。100ミリ程度のまとまった雨があれば全部の池や水槽が満水して不安から解放されるのですが、降りそうな予報も近づくほどに消え続けています。
農業の難しいところはままならぬお天気に翻弄されて、時には壊滅とか最悪なことも起きたり無力感に打ちひしがれることもあるのですが、相手が自然だから理不尽とも言えないのです。ここ10年程前から気候変動に伴う異常気象が頻発して、過去のデーターが全く役に立たないほどに毎年史上初のとんでもない天気に晒され続けています。その自然環境下で営まれる農林漁業の第一次産業は生産が厳しく困難なものになりつつあります。
関東あたりは今極端な日照不足のようですが、大雨とか干ばつとか巨大台風とか、何が起こるのか分からないのだけれど何でも起こり得るという気象への差し迫った不安が私等生産者に重くのしかかっています。ここ瀬戸内地方は元々雨が少なくことに香川県は干ばつ水不足の頻発する地域で、そのうちとんでもない大干ばつに見舞われるのではとの不安が私の内にあります。ブドウ作り30年の間に水不足でブドウが出来損なったことが実際に何度かあって、その情けなさを何度か味わえばナーバスになって当然です。
今年は水が底をつきそうになったり水不足の不安で苦しめられたとは言え、実際には通常の潅水をここまで続けられて、ブドウの粒張り等品質も良好のようですが、一点本当に頭にくる腹立たしいことがあります。6月半ば過ぎから今年もアライグマの出現です。どれほど苦労や心労を重ねてここまで辿り着いたか、こいつらは一切関係なく毎晩袋を破ってはブドウを食い散らかします。アライグマの食害はもう10年以上続いていて、一番多い年だと1000房近く食べられて、これ以上被害が増え続けるとブドウを作れなくなると蒼ざめたのですが、その後どんな防御策を講じても侵入を防げませんでした。周囲に電線を張って電気を流しても効き目があったのは一晩だけ、ペットショップで犬の毛をもらってきて周囲に100か所以上ネットに入れて吊るした時はひと月ほど防げたのでこれで行けるのかと思ったのですが、次の年には全く効果なしでした。東南アジアのカブサイシンという最強の辛子をまぶした辛子ネットも全く効果はありませんでした。国や県の農業試験場辺りでもアライグマに対処できないということでは、個人の生産者ではこれまたとんでもない難しさです。
本来日本にいない外来種が東京都心とか全国で増え続けて、日本古来の生態系はズタズタにされて絶滅の淵にあるようです。外来種のもとをただせばペットとして入ってきたというのが圧倒的です。アライグマによる食害ももとをただせば人災ということになるのは当然です。
犬とか猫とか家畜とか古来から常に身近にいた種は別に、可愛いからと言って自然界に住む動物をやたらペットにしたがるのは、所有欲独占欲等人間の思い上がりで動物愛とは極端に隔たったものだと私は思っています。ペット欲ではなく本当に動物愛があるなら、地球上の人口を減らして、減らした分を自然に帰して、動物に返すところまで行かないと、本物ではないとついでに言っておきたいです。
温暖化の影響で北極海に流氷が無くて白熊が何か月も猟ができなくて、やせ細ってふらふらの映像を何年か前見ましたが、常駐する監視員は絶対にエサを与えない。人間の手が入ると自然界の法則が壊れるからです。監視員は倒れていく白熊を涙を流しながら見続けていますが、それでもエサは与えない。本当の愛はそれほどに厳しいものだと映像はつたえて、見てるこちらも涙ぐんでしまいます。
posted by 明石 at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 園主の独り言